弊社は、超重量物の海上・陸上輸送サービスをご提供させていただいており、今回新規事業として超重量物（橋桁や大型構造物）の陸上輸送サービス向けに自走式多軸台車を導入いたしました。この自走式多軸台車は無線リモコンにて操作を行うのですが、無線リモコンを操作するオペレーターと誘導員との連絡手段としての利用を想定しております。

オペレーターは両手で無線リモコンを操作するためリモコンから手を離す事が難しく、通話ボダンを押して会話を行う通常タイプの無線機の操作が困難となります。そのため常時通話可能なこと、また多人数での同時通話が可能な無線機を探しておりました。

この様な通話が可能な従来型の無線機はいくつも存在しますが、無線機本体とヘッドセットが別々の物しかなく作業の度に無線機本体を体に身に着け、更にヘッドセットを頭に取り付けるなど準備に手間が掛かること、多人数通話となると別途基地局が必要となるなどデメリットが多く、より小型で多人数での同時通話・常時通話が容易に構築可能なインカム式の検討を始めました。

数あるインカムの中で最高性能との評判を見聞きしCardo社製PACKTALK EDGEの導入を決定いたしました。作業は野外となるため、防塵防水性にも優れており大きな選定要素となりました。

また、PACKTALK EDGEであれば小型軽量で作業用ヘルメットにも容易に取付が可能なこと、多人数通話を行うための煩わしい設定などを行う必要が無く、ボタンひとつでDMC（ダイナミックメッシュコミュニケーション）を構築出来る点も採用理由となりました。更にPACKTALK EDGEはスピーカー接続がイヤホンジャックとなっており、通常のイヤホンを挿して使用可能な点も良い点です。

（現場使用者へのヒヤリング）
作業現場では重機のエンジン音等の雑音が大きく、今まで弊社で使用していた無線機では人の声が聞き取りずらいことが多かったのですが、CARDO社製PACKTALK EDGEのマイクは人の声のみを拾ってくれるため、作業効率が向上しました。

ヘルメットに取付ける事ができ通話ボタンを押す必要がないためオペレーターはリモコン操作に集中でき、多人数の同時通話も可能なため、オペレーターと誘導員との意思疎通が容易になり、今まで以上に安全に作業することが可能となりました。また、本体が小型軽量でヘルメットに装着しても重さをまったく感じない所もメリットに感じております。